• 検索結果がありません。

第2章:現状と課題 いわき市子ども・子育て支援事業計画(いわき市こどもみらいプラン) | いわき市役所

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "第2章:現状と課題 いわき市子ども・子育て支援事業計画(いわき市こどもみらいプラン) | いわき市役所"

Copied!
37
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第2章

現状と課題

子ども・子育てをめぐる現状

⑴ 人口の現状

① 総人口の推移と推計

本市の総人口は年々減少傾向にあり、今後の人口の見込み(住民基本台帳を

基にしたコーホート要因法による各年4月1日現在の推計人口)は、平成 26

年の実績値333,710人から平成31年の推計値が322,047 人となり、約12,000

人(約 3.5%)の減少が見込まれます。

■総人口の推移と推計

345,471 333,710 331,639 329,436 327,089 324,626 322,047 348,682 335,712 337,313 300,000 320,000 340,000 360,000

平成22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年 (人)

実績値 推計値

資料:住民基本台帳

さらに、年齢3区分別人口の推計から、0~14 歳の年少人口や 15~64 歳の

生産年齢人口の割合が今後も低下していく一方で、65 歳以上の高齢者人口は平

成 31 年には全体の 30%に達することが予想されます。

■年齢3区分別人口の推計

37,593 ( 11.7%) 38,416 ( 11.8%) 39,272 ( 12.0%) 40,147 ( 12.2%) 41,117 ( 12.4%) 42,071 ( 12.6%) 43,068 ( 12.8%) 44,153 ( 13.1%) 46,860 ( 13.6%) 48,133 ( 13.8%) 187,813 ( 58.3%) 190,241 ( 58.6%) 193,015 ( 59.0%) 195,885 ( 59.5%) 198,984 ( 60.0%) 202,322 ( 60.6%) 205,416 ( 61.2%) 208,541 ( 61.8%) 214,066 ( 62.0%) 215,349 ( 61.8%) 96,641 ( 30.0%) 95,969 ( 29.6%) 94,802 ( 29.0%) 93,404 ( 28.4%) 91,538 ( 27.6%) 89,317 ( 26.8%) 87,228 ( 26.0%) 84,619 ( 25.1%) 84,545 ( 24.5%) 85,200 ( 24.4%) 0 120,000 240,000 360,000

平成22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年

0~14歳 15~64歳 65歳以上

(人) 実績値 推計値

(2)

② 児童人口の推移と推計

本市の総人口の減少に伴い、今後の児童人口(0~11 歳)の見込み(住民基

本台帳を基にしたコーホート要因法による各年4月1日現在の推計人口)も減

少傾向にあり、平成 26 年の実績値 32,381 人から、平成 31 年の推計値が 29,117

人となり、約 3,300 人(約 10.1%)の減少が見込まれます。

■児童人口(0~11 歳)の推移と推計

32,961

32,381

31,670

30,984

30,314 29,711

29,117

17,427 16,804

15,566 15,189 14,950 14,724 14,519 14,326 14,108 13,879 20,007

19,340

18,314

17,772 17,431 16,946 16,465

15,988 15,603 15,238 36,144

37,434

33,880

0 10,000 20,000 30,000 40,000

平成22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年 (人)

0~11歳 0~5歳 6~11歳

実績値 推計値

資料:住民基本台帳

③ 世帯数及び一世帯あたり人数の推移

本市の世帯数は、平成 21 年の 133,164 世帯から、平成 25 年には 128,382 世

帯へと、約 4,800 世帯(3.6%)の減少となっています。また、市の一世帯あた

りの人数は、平成 23 年以降は減少傾向にあり、平成 25 年は 2.61 人となってい

ます。

■世帯数及び一世帯あたり人数の推移

133,164

127,643 128,382 127,405

128,722

2.64

2.71 2.71

2.64

2.61

100,000 110,000 120,000 130,000 140,000

平成21年 22年 23年 24年 25年

2.50 2.60 2.70 2.80

世帯数 一世帯あたりの人員 (世帯)

(人)

(3)

⑵ 婚姻の現状 ① 未婚率の推移

平成 12 年から平成 22 年まで未婚率の推移で、男性については、30 歳代前半

まではほぼ変化がみられないものの、30 歳代後半以降は5%以上の増加がみら

れます。また、女性については、20 歳代前半までは変化がみられないものの、

20 歳代後半以降は5%以上増加がみられます。

■未婚率の推移(数値は上段が平成22年、中段が平成17年、下段が平成 12 年)

22.8 99.2 87.2 62.4 43.3 33.2 28.0 99.6 89.1 65.1 43.4 31.4 24.3 20.3 99.5 88.8 62.5 41.1 27.3 21.9 17.3 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳

20~ 24歳

25~ 29歳

30~ 34歳

35~ 39歳

40~ 44歳

45~ 49歳 平成22年 平成17年 平成12年 (%)

男性

10.1 14.1 18.5 28.0 50.3 81.4 98.5 7.8 10.5 15.6 25.6 50.0 81.5 98.6 8.1 11.5 21.6 45.3 81.1 98.9 5.9 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳

20~ 24歳

25~ 29歳

30~ 34歳

35~ 39歳

40~ 44歳

45~ 49歳 平成22年 平成17年 平成12年 (%)

女性

資料:国勢調査報告

② 有配偶率の推移

平成 12 年から平成 22 年までの有配偶率の推移で、男性については、20 代後

半まではほぼ変化がみられないものの、30 代前半以降は5%以上の減少がみら

れます。また、女性については、20 代前半まではほぼ変化がみられないものの、

20 代後半以降は5%以上の減少が見られます。特に、30 代後半から 40 代前半

の女性については、10%以上の大幅な減少がみられます。

■有配偶率の推移(数値は上段が平成 12 年、中段が平成 17 年、下段が平成22 年)

69.0 64.2 59.9 51.0 32.9 9.4 0.4 73.3 70.3 64.3 53.4 33.1 10.5 0.4 73.6 68.8 56.2 35.9 10.8 0.4 76.9 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳

20~ 24歳

25~ 29歳

30~ 34歳

35~ 39歳

40~ 44歳

45~ 49歳 平成22年

平成17年 平成12年 (%)

男性

72.6 70.0 63.7 43.4 15.2 1.1 76.2 80.7 79.0 74.6 67.0 45.3 17.0 1.3 82.6 83.2 81.1 72.0 50.6 17.4 1.0 0 20 40 60 80 100 15~ 19歳

20~ 24歳

25~ 29歳

30~ 34歳

35~ 39歳

40~ 44歳

45~ 49歳 平成22年

平成17年 平成12年 (%)

(4)

⑶ 出生の現状 ① 出生数の推移

出生数は、緩やかな減少傾向が続いていましたが、平成 25 年に増加傾向に転

じています。平成 20 年から平成 25 年まで約 15.2%減少しています。

■出生数の推移

2,886

2,725

2,618

2,520

2,382 2,446

0 1,000 2,000 3,000 4,000

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 (人)

資料:いわき市の人口

② 合計特殊出生率の推移

本市の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に生む平均の子どもの数)は、平

成 23 年までは、全国の値より高いが、福島県より低い値となっていました。平

成 24 年には、いわき市の値が国及び福島県の値より低くなりましたが、平成

25 年には、国の値より高くなり、増加に転じています。

■合計特殊出生率の推移

1.37 1.49

1.52

1.49

1.52

1.48

1.41

1.53

1.34

1.37 1.37

1.39 1.39

1.43 1.48 1.43

1.47

1.49

1.42

1.43

1.41

1.20 1.30 1.40 1.50 1.60

平成19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年

いわき市 福島県 国

(5)

⑷ 母子の健康等に関する現状 ① 周産期死亡率の推移

本市の周産期死亡率(妊娠満 22 週以降の死産と生後1週未満の早期新生児死

亡の出産 1,000 に対する割合)は、平成 21 年から平成 24 年までは、全国や福

島県と比較し高い傾向にありましたが、平成 25 年には福島県を下回っているも

のの、依然として国より高い割合となっています。

■周産期死亡率の推移

4.8 5.3

4.9

4.6

5.3

4.3

4.2 4.2

4.0 5.9

6.0

4.8 5.1

4.7

4.6

3.6 4.1

3.7

2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年

いわき市 福島県 国 (‰)

資料:人口動態統計

② 乳児死亡率の推移

本市の乳児死亡率(1年間の出生 1,000 に対する生後1年未満の乳児の死亡

割合)は、平成 21 年から平成 23 年までは、全国や福島県と比較し高い傾向に

ありましたが、平成 24 年以降は、国及び福島県とほぼ同じ割合で推移していま

す。

■乳児死亡率の推移

2.1 2.7

3.0

2.6

2.4

2.3

2.1

0.7

3.0

4.1

2.8

2.2 2.9

2.3

2.22.2 2.2 2.3

0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年

いわき市 福島県 国 (‰)

(6)

③ 乳幼児の死因順位及び死亡数(国全体値)

■乳児

区分 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年

第1位

先天奇形、変形及び 染色体異常

916人

先天奇形、変形及び 染色体異常

862人

先天奇形、変形及び 染色体異常

815人

第2位

周産期に特異的な 呼吸障害等

341人

周産期に特異的な 呼吸障害等

322人

周産期に特異的な 呼吸障害等

314人

第3位

乳幼児突然死症候群

140人

不慮の事故

199人

乳幼児突然死症候群

144人

■1~4歳児

区分 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年

第1位

先天奇形、変形及び 染色体異常

162人

不慮の事故

380人

先天奇形、変形及び 染色体異常

180人

第2位

不慮の事故

151人

先天奇形、変形及び 染色体異常

161人

不慮の事故

123人

第3位

悪性新生物

86 人

悪性新生物

79 人

悪性新生物

101人

資料:人口動態統計

④ 低出生体重児の割合

本市及び福島県の低出生体重児(出生体重が2,500g 未満)は、増加傾向にあ

ります。

■低出生体重児の出生率

9.1

9.8

8.6

9.0

9.7

10.1

9.6

9.7

10.0

9.0

7.00 8.00 9.00 10.00 11.00

平成21年 22年 23年 24年 25年

いわき市 福島県 (%)

(7)

⑤ 年齢別肥満傾向児の割合(平成25年)

本市及び福島県の年齢別肥満傾向児の割合は、すべての年齢で男子・女子と

もに国の割合を超えています。

(単位:%)

区 分

男 子 女 子

いわき市 福島県 国 いわき市 福島県 国

6歳 9.91 8.12 4.18 8.50 7.12 3.91

7歳 10.03 9.73 5.47 9.28 7.85 5.38

8歳 14.23 13.90 7.26 10.12 9.41 6.31

9歳 15.98 16.13 8.90 11.41 9.27 7.58

10 歳 18.99 21.27 10.90 11.10 11.85 7.96

11 歳 16.92 15.57 10.02 11.05 12.40 8.69

12 歳 15.79 14.83 10.65 13.83 12.48 8.54

13 歳 10.97 14.54 8.97 10.16 12.01 7.83

14 歳 11.70 12.65 8.27 11.73 11.24 7.42

(注)肥満傾向児とは、性別・年齢別・身長別標準体重から肥満度を求め、肥満度が 20%以上の者である 。

肥満度=(実測体重-身長別標準体重)/身長別標準体重×100%

(8)

⑥ 10 代の人工妊娠中絶率(女子人口千対)

本市の 10 代の人工妊娠中絶率は、減少傾向にあるものの、全国より高い割合

となっています。

■10 代の人工妊娠中絶率(女子人口千対)

8.6

8.0

7.6

7.3

6.9

7.0 10.7

12.2

9.9 10.5

11.0

8.7 7.6

8.1

7.2

7.1

6.6 7.0

4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年

いわき市 福島県 全国 (‰)

資料:衛生行政報告例

⑦ 児童生徒の自殺の推移

全国の児童生徒の自殺の推移は、増加傾向にあります。特に、高校生につい

ては、平成 20 年と比較して、7割以上増加しています。

■全国の児童生徒の自殺の推移

36

43 100

121

112

6

1 0 1

4

4 63

44 41

49 140

173 157

0 30 60 90 120 150 180

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年

小学生 中学生 高校生 (人)

(9)

⑸ 教育・保育施設の現状

① 幼稚園園児数及び幼稚園数の推移

幼稚園全体の園児数としては、平成 23 年に震災の影響等により約 300 人減少

しました。しかし、平成 24 年以降は震災前水準とまではいかないものの、戻り

つつあり、横ばいとなっています。公立・私立別にみれば、私立幼稚園の園児

数は、平成 23 年以降は若干の増加傾向にあり、公立幼稚園の園児数は減少傾向

にあります。施設数は、公立・私立幼稚園ともに横ばいとなっています。

■幼稚園園児数及び幼稚園数の推移

1,055 1,019 991 963 941 841 750 4,423

4,223 4,171

3,911 4,078 4,202 4,206 5,242 5,162

4,874 5,019

5,043 4,956 5,478

18 18 18 18 18 18 18 39 39 39 39 39 39 39

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 0 10 20 30 40 50 60

公立園児数 私立園児数 公立園数 私立園数

(人) (箇所)

資料:子育て支援課(各年5月1日現在)

② 幼稚園定員及び定員充足率の推移

定員でみれば、公立・私立ともに、ほぼ横ばいです。定員充足率でみれば、

私立幼稚園は、平成 23 年以降は、若干の増加傾向にあり、公立幼稚園について

は、減少傾向にあります。また、公立幼稚園は私立幼稚園に比べ、定員充足率

は低くなっています。

■幼稚園定員及び定員充足率の推移

1,780 1,780 1,780 1,780 1,780 1,710 1,710 5,815 5,815

5,815 5,755 5,815

5,815 5,835

59.3

57.2

55.7

54.1

52.9 75.8

72.6 72.5

67.3

70.1

72.3 72.3

49.2

43.9

0 2,000 4,000 6,000 8,000

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

公立定員 私立定員 公立定員充足率 私立定員充足率

(人) (%)

7,615 7,595 7,535 7,595 7,595 7,525 7,525

(10)

③ 保育所入所児童数及び保育所数の推移

保育所全体の入所児童数としては、平成 23 年に震災の影響等により約 500 人減

少したものの、平成 24 年以降はほぼ横ばいとなっています。公立・私立別にみれ

ば、平成 21 年の公立保育所の民営化以降、私立保育所はほぼ横ばいで、公立保育

所は減少傾向にあります。施設数は、公立が減少、私立が増加傾向にあります。

■保育所入所児童数及び保育所数の推移

2,684

2,277 2,264

1,914 1,886 1,867 1,833 3,120 3,113 3,124 2,997 3,137 3,122 2,635 42 38

38 38 38

34 34

20

24 24

27 27 27 27

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 0 10 20 30 40 50 60

公立児童数 私立児童数 公立園数 私立園数

(人) (箇所)

5,319

5,399 5,401

4,911

5,010 4,980 4,953

資料:子育て支援課(各年4月1日現在)

④ 保育所定員及び定員充足率の推移

定員でみれば、平成 21 年以降、4つの公立保育所の民営化により私立保育所が

多くなっています。定員充足率でみれば、公立・私立共に、平成 23 年に震災等の

影響で一旦減少したものの、平成 26 年には震災前程度の水準となっています。

また、私立保育所の定員充足率が概ね 100%を超えているなど、公立保育所

を大きく上回っており、定員の弾力化によって児童を受け入れています。

■保育所定員及び定員充足率の推移

3,315

2,885 2,885 2,885 2,885

2,475 2,475 2,495 2,945 3,115 3,005 3,085 3,085 3,085 78.5 105.6 106.0

101.3 100.9 101.1

78.9 81.0

66.3

65.4 75.4 74.1 104.4 96.2 0 2,000 4,000 6,000 8,000

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 110.0

公立定員 私立定員 公立定員充足率 私立定員充足率

(人) (%)

5,810 5,830 5,890

6,000

5,970 5,560 5,560

(11)

⑹ ニーズ調査結果から見る子育て家庭及び母子の健康等に関する現状 ① 調査目的

本計画を策定するにあたり、市民に対し、認定こども園・幼稚園・保育所等

の教育・保育施設、及び地域の子育て支援に関するサービスの現在の利用状況

や今後の利用希望等を調査し、これらの必要量の見込み等を定める基礎資料と

することを目的として、「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」

(ニーズ調査)を実施しました。

② 調査概要

調査区分 調査対象 調査期間 配布方法 配布数 回収数 回収率

A.就学前児童

0歳~5歳の

保護者 H25.11.8~ 11.25

郵送

( 住 民 基 本 台 帳より 無作為 抽出)

2,100 850 40.5%

B.就学児童 (小学生)

6歳~11 歳の 保護者

2,200 907 41.2%

C.中学2年生 中学2年生

H25.11.11~

11.29 施 設 を 通 じ て 配布

495 486 98.2%

D.幼稚園預かり 保育の調査

幼稚園児の 保護者

H25.6 月下旬 ~7 月末

5,043 4,180 82.9%

合 計 9,838 6,423 65.3%

③ ニーズ調査結果の留意点

・ 集計した数値(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示

していますので、質問に対する回答の選択肢が1つだけの場合、選択肢の割

合(%)をすべて合計しても、100%にならない場合があります。

・ 回答者数を分母として割合(%)を計算しているため、複数回答の場合に

は、各選択肢の割合を合計すると 100%を超えていることがあります。

・ 回答者数が少数である場合は、特定の利用意向等が強く反映されている場

合があります。

(12)

④ 子育てに関する意識

半数以上(55.3%)の保護者が、子育てに対し「喜びや楽しさ」を感じてい

る一方で、「不安やつらさ」や「喜びや楽しさと同じくらいの不安やつらさ」を

感じている保護者が 40%以上いることから、今後も子育てに関する相談等の充

実を図っていく必要があります。

■子育てに関する意義

n=850

喜びや楽しさを感じる 時の方が多い

55.3% 両方同じくらい

38.7%

無回答 2.2% わからない

0.4%

不安やつらさを感じる 時の方が多い

3.4%

(13)

⑤ 子育ての不安や悩み(1歳未満)とその解決策

子どもが1歳になる前の不安や悩みについては、「授乳や離乳食について」が

最も多く 34.8%、次いで「子どもの病気について」が 30.2%、「子どもの成長

発達について」が 22.6%などとなっています。

これに対し、不安や悩みの解決方法となったのは、「両親、知人、友人からの

精神的支えと育児への手助けがあった」が最も多く 57.9%、次いで「配偶者か

らの精神的支えと育児への手助けがあった」が 39.9%となっています。

このことから、極めて高い傾向の不安や悩みはないものの、保護者によって、

子育ての不安や悩みはそれぞれ異なり、1番身近な相手からの支援を必要とし

ていることがわかります。

■子育ての不安や悩み n=850

授乳や離乳食について

子どもの病気について

子どもの成長発達について

体重の増え方について

その他

不安や悩みはない

無回答 泣くことが多く、理由がわからない

子どもとふたりになると不安感が強まった

34.8

30.2

22.6

16.0

14.0

8.0

8.8

19.8

2.2

0 10 20 30 40 (%)

■子育ての不安や悩みの解決方法 n=672

子育てサークル等に参加した

その他

解決できなかった

無回答 同じ悩みを持つ人と話した

専門家からのアドバイスを受けた

子どもを配偶者、知人、 友人等に預け、自分の時間を作った 両親、知人、友人からの精神的支えと 育児への手助けがあった 配偶者からの精神的支えと 育児への手助けがあった

39.9

23.5

12.4

6.5

6.0

6.3

0.4

57.9

19.9

0 20 40 60 (%)

(14)

⑥ 子育ての不安や悩み・つらさ(1歳以上)

子育てについてどのような不安や悩みがあるかについて、極めて高いのが「子

どものしつけに関すること」で保護者の約半数(44.8%)が回答しています。

ま た 、 子 育 て の つ ら さ に つ い て は 、「 自 分 の 自 由 な 時 間 が 持 ち に く い 」 が

26.9%、次いで「経済的負担が大きい」が 25.1%、「根気や体力の負担が大き

い」が 20.6%などとなっています。

■子育ての不安や悩み n=681

子どものしつけに関すること

子どもの食事に関すること

子どもの成長に関すること

子どもの病気に関すること

自分の時間がとれないこと

子どもが思い通りにならないこと

周囲の理解が得られないこと

その他

悩みはない

無回答

上または下の 子どもとのかかわり方に関すること

子どもの行動に関すること

44.8

17.3

14.7

12.2

10.6

10.6

5.4

1.8

3.1

9.0

20.0 12.5

0 10 20 30 40 50 (%)

■子育てのつらさ n=681

自分の自由な時間が持ちにくい

経済的負担が大きい

根気や体力の負担が大きい

子どもの心身の発達に関すること

子どもが安全に暮らせる社会でない

子どもと触れ合う時間がない

子どもの保育所での生活や友達関係

住宅が手狭になる

親としての自信がない

配偶者、家族の協力が得られない

特にない

無回答

26.9

25.1

20.6

15.6

9.4

9.3

9.0

7.5

6.2

15.9

20.4 15.6

(15)

⑦ 子育ての相談相手(1歳以上)

子育ての相談相手は、「配偶者」が最も多く 59.0%、次いで「母または父」

が 56.1%、「友人・知人」が 50.8%などと、1番身近な相手からの支援を必要

としているほか、保育士や医師・看護師、行政機関など、社会的に幅広い支援

を必要としています。

■子育ての相談相手 n=681

配偶者

母または父

友人・知人

兄弟姉妹

保育士

医師・看護師

行政機関(家庭児童相談室・保健所等)

近所の人

地域の委員や主任児童委員

特にいない

無回答 親戚

50.8

15.6

4.3

3.8

2.9

2.3

0.6

1.9

20.4

56.1 59.0

22.3

0 20 40 60(%)

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(就学前児童保護者)

⑧ 1日の中で安らぐ時間

1日の中で安らぐ時間については、「睡眠の時間」が最も多く 68.1%、次い

で「子どもと遊んだり、触れ合ったりする時間」が 62.1%などとなっており、

睡眠時間を多くとり、子育てで疲れた体を休めたいと思うのと同じくらい、子

どもと接している時間に安らぎを感じていることがわかります。

■1日の中で安らぐ時間 n=850

趣味や娯楽の時間

入浴の時間

食事の時間

仕事をしている時間

家事をしている時間

その他

安らぐ時間はない

無回答

子どもと遊んだり、触れ合ったりする時間

睡眠の時間

42.8

19.6

6.9

5.5

6.0

5.8

2.4

29.2

68.1

62.1

0 20 40 60 80 (%)

(16)

⑨ 子育ての役割分担

子育てにおける役割分担については、「ミルク・食事の世話」、「家事」、「送り

迎え」「乳幼児健診・予防接種に連れて行く」の4項目について、半数以上が「も

っぱら妻が行う」となっています。

一方で、「夫も妻も同じように行う」については、「子どもと遊ぶ」、「しつけ」

の2項目で4割を超えていますが、「もっぱら夫が行う」と回答した項目につい

ては、いずれも極めて低い割合となっていることから、子育てについては恒常

的に母親が中心となっているのが現状であり、負担が大きくなっていることが

わかります。

■子育ての役割分担 n=850

(1)ミルク・食事の世話

(2)お風呂に入れる

(3)子どもと遊ぶ

(4)しつけ

(5)家事

(6)送り迎え

(7)保育所・学校行事への参加

(8)乳幼児健診・予防接種に連れて行く

61.6

25.2

15.6

24.6

61.1

52.2

28.5

76.9

26.7

25.4

26.7

26.4

24.7

13.5

28.0

11.4

17.8

43.5

41.5

6.8

8.4

22.5

16.7

6.0

2.2

1.5

0.9 8.0

2.2

3.8

3.1

1.8

3.4

11.5

7.1 10.7

12.0

5.2

5.8

0.7 1.8 0.6

0.4 0.5 1.4

0.0 0.7 1.8

0.1

0.8 3.3 3.3 3.2

3.8 3.3 3.5 0% 20% 40% 60% 80% 100%

もっぱら妻が行う 主に妻が行うが、夫も手伝う 夫も妻も同じように行う 主に夫が行うが、妻も手伝う もっぱら夫が行う その他

無回答

(17)

⑩ 近所との交流、子育ての上でのかかわり方

近所との交流については、「ほとんどない」が 14.9%、「あいさつをかわ す」

が 52.7%となっており、これらを合わせた約7割の保護者が近所の人とは、親

しい交流はないといえます。

また、子どもを育てていく上で、近所の方にどのようなことを期待するかに

ついては、「子どもがいけないことをしたら叱ってほしい」が最も多く、半数以

上(54.9%)の保護者が回答している一方で、「特にない」と回答した保護者が

31.6%と2番目に高い割合となっています。

■近所との交流

n=850

立ち話をする 22.7%

ほとんどない 14.9% 無回答

5.2% その他

0.7%

あいさつをかわす 52.7% お茶のみをする

3.8%

■子どもを育てていく上で、近所の方に期待すること n=850

子育てについての相談にのってほしい

急に用事ができた時に預かってほしい

スポーツや遊びの指導をしてほしい

その他

特にない

無回答 子どもがいけないことをしたら 叱ってほしい

9.3

4.4

31.6

3.8

14.7

54.9

6.8

0 20 40 60

(%)

(18)

⑪ 子どもが遊ぶ場所

子どもがいつも遊ぶ場所については、「自分の家」が最も多く 91.3%、次い

で「公園」が 52.9%、「家のまわり」が 49.1%などとなっていることから、日

頃から、自分の家を遊びの中心としていることがわかります。

■子どもがいつも遊ぶ場所 n=850

自分の家

公園

家のまわり

友だちの家

児童館等の児童施設

その他

無回答

49.1

11.9

13.3

3.2

19.3

91.3

52.9

0 20 40 60 80 100 (%)

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(就学前児童保護者)

⑫ 放課後の過ごし方

小学生の放課後の過ごし方については、「自宅」が最も多く 74.3%、次いで

「習い事(ピアノ教室、サッカークラブ、学習塾など)」が 51.5%、「祖父母宅

や友人・知人宅」が 15.3%、「放課後児童クラブ(学童保育)」が 11.2%などと

なっており、自宅が最も多いものの、さまざまな場所で放課後を過ごすことが

わかります。

■小学生の放課後の過ごし方 n=907

自宅

習い事

祖父母宅や友人・知人宅

放課後児童クラブ(学童保育)

児童館・児童センター

放課後子ども教室

ファミリー・サポート・センター

その他(公民館、公園など)

無回答

15.3

1.2

0.3

0.1

6.7

4.1

51.5

74.3

11.2

0 20 40 60 80 100 (%)

(19)

⑬ 保護者の就労状況

就学前児童の母親の現在の就労状況については、「以前は就労していたが、現

在は就労していない」が最も多く 38.7%、次いで「フルタイムで就労しており、

産休・育休・介護休業中ではない」が 28.4%、「パート・アルバイト等で就労

しており、産休・育休・介護休業中ではない」が17.5%などとなっています。

父親の現在の就労状況については、「フルタイムで就労しており、育休・介護

休業中ではない」が 95.4%となっています。

このことから、父親のほとんどがフルタイムで就労、母親も過去の就労を合

わせると多くの人が就労経験があることになり、今後も就労と子育ての両立支

援については、さらに充実させる必要があると考えられます。

■母親の就労状況 n=844

これまで就労したことがない

無回答

以前は就労していたが、 現在は就労していない

フルタイムで就労しており、 産休・育休・介護休業中ではない

パート・アルバイト等で就労しており、 産休・育休・介護休業中ではない

フルタイムで就労しているが、 産休・育休・介護休業中である

パート・アルバイト等で就労しているが、 産休・育休・介護休業中である

17.5

1.2

4.5

1.8 7.8

38.7

28.4

0 10 20 30 40 50 (%)

■父親の就労状況 n=791

無回答

これまで就労したことがない フルタイムで就労しており、 育休・介護休業中ではない

以前は就労していたが、 現在は就労していない

パート・アルバイト等で就労しており、 育休・介護休業中ではない

フルタイムで就労しているが、 産休・育休・介護休業中である

パート・アルバイト等で就労しているが、 産休・育休・介護休業中である

0.5

0.0

0.0

3.3 0.8

95.4

0.0

0 20 40 60 80 100 (%)

(20)

⑭ 子どもの人数

現在の子どもの人数は、「2人」が最も多く 42.5%、次いで「1人」が 39.4%

となっていますが、理想の子どもの人数としては、「3人」が最も多く 44.6%、

次いで「2人」が 43.4%と、現在より、多く子どもがほしいと希望する保護者

が多いことがわかります。

■子どもの人数

n=850 n=850

1人 1人

2人 2人

3人 3人

4人 4人

5人 5人

6人以上 6人以上

無回答 無回答

15.1

0.4

0.4

0.2 2.1

39.4

42.5 0 10 20 30 40 50(%)

現在

1.2

0.6

1.2

44.6 43.4 4.1

4.9

0 10 20 30 40 50(%)

理想

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(就学前児童保護者)

⑮ 同居家族の状況

子どもとの同居関係については、「父母同居」が 87.4%と最も多く、次いで、

「祖母近居(自宅から徒歩 30 分程度で行き来が可能)」が 33.3%、「祖母同居」

が 30.4%、「祖父近居(自宅から徒歩 30 分程度で行き来が可能)」が 30.0%な

どとなっていることから、祖父母と同居していない場合でも、自宅から比較的

近い場所に祖父母が住んでいることが多く、何らかの形で祖父母の支援を受け

られる環境にあるといえます。

■同居家族 n=850

父母同居

祖母近居

祖母同居

祖父近居

祖父同居

母同居(ひとり親家庭)

父同居(ひとり親家庭)

その他

無回答

30.4

22.9

6.9

0.7

6.6

0.0

30.0

87.4

33.3

0 20 40 60 80 100(%)

(21)

⑯ 日常的または緊急時の子どもの預かり

子どもを預かってもらえる人については、「緊急時もしくは用事の際には祖父

母に預かってもらえる」が最も多く 62.9%、次いで「日常的に祖父母に預かっ

てもらえる」が 29.5%、「緊急時もしくは用事の際には祖父母以外の親族に預

かってもらえる」が 10.0%などとなっていることから、緊急時など、多くの方

は子どもを預けられる環境にはある一方で、緊急時に誰にも預けられない方が

1割いる状況となっています。

■日常的または緊急時の子どもの預かり n=850

いずれもいない

無回答 緊急時もしくは用事の際には 祖父母に預かってもらえる

日常的に祖父母に預かってもらえる

緊急時もしくは用事の際には 祖父母以外の親族に預かってもらえる 緊急時もしくは用事の際には 子どもを預けられる友人・知人がいる 日常的に祖父母以外の 親族に預かってもらえる 日常的に子どもを 預けられる友人・知人がいる

10.0

2.2

1.4

10.7

0.2

29.5

62.9

8.2

0 20 40 60 80(%)

(22)

⑰ 教育・保育サービスの利用状況

定期的な教育・保育のサービスを利用しているかについては、「利用している」

が 67.4%、「利用していない」が 32.1%となっています。

年間を通じて定期的に利用しているサービスについては、「幼稚園(通常の就

園時間だけ利用)」が最も多く 48.7%、次いで「認可保育所(市が条例で定め

る基準に適合した施設で入所の決定を市が行っているもの)」が 40.1%、「幼稚

園 の 預 か り 保 育 ( 通 常 の 就 園 時 間 を 延 長 し て 定 期 的 に 預 か る サ ー ビ ス )」 が

11.0%などとなっています。

■教育・保育サービスの定期的な利用

n=850

無回答 0.5%

利用している 67.4% 利用していない

32.1%

■年間を通じて利用している教育・保育サービス n=573

幼稚園

認可保育所

幼稚園の預かり保育

認定こども園

その他の認可外保育施設

事業所内保育施設

ファミリー・サポート・センター

その他

無回答

11.0

2.4

2.3

0.3

1.2

0.2 2.4

48.7

40.1

0 10 20 30 40 50(%)

(23)

⑱ 幼稚園の預かり保育の利用状況

現在の預かり保育の利用状況について、「現在、幼稚園においてほぼ毎日預か

り保育を利用している」のは 28.8%と、比較的高い傾向になっています。

■幼稚園の預かり保育の利用状況

n=1,593

現在、幼稚園におい てほぼ毎日預かり保 育を利用している

28.8%

現在、特に利用して いる保育事業等はな

い 61.3%

現在、幼稚園におけ る預かり保育を利用 していないが、他の保

育事業等を利用して いる 1.7% 無回答

8.2%

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(幼稚園保護者)

⑲ 定期的に利用したい教育・保育サービス

子どもの平日の教育・保育サービスとして、定期的に利用したいと考えるサ

ービスについては、「幼稚園」が最も多く 55.1%、次いで「幼稚園の預かり保

育」が 38.8%、「認可保育所」が 38.2%などとなっています。

■定期的に利用したい教育・保育サービス n=850

幼稚園

幼稚園の預かり保育

認可保育所

事業所内保育施設

認定こども園

ファミリー・サポート・センター

家庭的保育

小規模な保育施設

居宅訪問型保育

自治体の認証・認定保育施設

その他の認可外保育施設

その他

無回答

38.2

14.0

10.8

7.2

6.5

4.7

4.0

1.6

1.9

3.8

38.8

55.1

17.8

0 20 40 60(%)

(24)

⑳ 子どもがすくすく育ち、安心して子育てのできる環境づくり

子どもたちがすくすく育ち、安心して子育てのできる環境をつくるために、

力を入れるべきこととして希望があったのは、「子どもが安心して遊べる場所を

増やすこと」が最も多く 81.9%、次いで「育児と仕事が両立しやすい雇用条件

を整備すること」が 76.6%、「公害や交通事故、犯罪のない安全な生活環境を

つくること」が 71.5%、「子育て家庭に対して金銭面での支援を行うこと」が

64.6%、「父親など家族が育児に積極的に参加すること」が 60.2%などとなっ

ており、これらが課題となってくるものといえます。

■子どもがすくすく育ち、安心して子育てのできる環境づくり n=850

子どもが安心して遊べる場所を増やすこと

育児と仕事が両立しやすい雇用条件を整備すること

子育て家庭に対して金銭面での支援を行うこと

保育所や保育サービスを充実すること

受験戦争を緩和し、ゆとりある教育へ改善すること

特にない

無回答 子育てに関わるご近所との協力など 地域の役割を高めること 子育てに関わるサークルや ボランティアの育成を図ること

子育てに関する正しい情報が必要な時に得られること

子ども同士の交流や 友達づきあいの場を積極的につくること 企業が子育てと仕事を両立できる環境づくりを 積極的に行うよう、法律などを整備すること 公害や交通事故、犯罪のない 安全な生活環境をつくること

若い親のための学習講座や、 子育て不安を解消する交流施設などを充実すること これから親になる若い男女に対し、乳幼児と 触れ合う場や育児について学ぶ場を設けること

子どもの人権についての意識啓発を行うこと 父親など家族が育児に積極的に参加すること

会社中心・仕事中心の社会意識を変えること

幼稚園など入学前の子どもの教育機会を充実すること

就労に向けた援助や相談サービスを充実すること

子ども自身が安心して 悩みごとを相談できるサービスを行うこと 母子保健や乳幼児の 医療についての体制を充実すること 親の誰もが気軽に育児の悩みごとを 相談できるところを増やすこと

71.5

60.2

54.4

51.9

46.2

42.2

42.1

40.2

35.9

34.8

32.1

31.1

25.3

20.9

17.6

16.7

16.1

9.1

0.5

0.9

64.6 81.9

76.6

0 20 40 60 80 100(%)

(25)

○ 思春期の不安や悩み

思春期の不安や悩みについては、「学力について」が最も多く 60.3%、次い

で「進路について」が 57.4%、「友人との付き合い方について」が 27.2%、「部

活動について」が 25.1%、「性格について」が 22.4%などとなっており、基本

的には勉強について不安や悩みを持つ学生が多いといえます。

■思春期の不安や悩み n=486

学力について

進路について

友人との付き合い方について

部活動について

性格について

生き方や人生について

体のことについて

性のこと

家族、家庭について

放射能のこと

いじめに関したこと

その他

特にない

無回答

27.2

22.4

14.6

10.7

8.2

7.2

4.1

3.3

0.4

19.8

0.6

25.1

60.3

57.4

0 20 40 60 80(%)

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(中学生)

○ 運動の状況

学校の体育の時間以外に運動をしたり、体を積極的に動かしたりしているか

については、「部活動をしている」が最も多く 71.2%、一方で「していない」

が 13.6%となっています。

■学校の体育の時間以外に運動をしたり、体を積極的に動かしたりしているか n=486

部活動をしている

一人でしている

友達としている

家族としている

していない

無回答 地域のスポーツ団体等でしている

22.2

10.7

13.6

0.2

22.4

71.2

13.6

0 20 40 60 80(%)

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(中学生)

21

(26)

○ 朝食の摂取について

学校に行く前に朝食をとるかについては、「毎日必ずとる」が 79.6%、「たい

ていとる」が 14.0%、「とらないことが多い」が 3.5%、「全く、または、ほと

んどとらない」が 2.3%となっています。

■朝食摂取の状況

n=850

その他 0.0%

無回答 0.6%

とらないことが多い 3.5%

毎日必ずとる 79.6% たいていとる

14.0% 全く、または、 ほとんどとらない

2.3%

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(中学生)

○ 「性」についての知識

「性」の知識はどこから得ているかについては、「学校の授業」が最も多く

52.1%、次いで「友達、先輩」が 46.7%、「インターネット、携帯電話」が 22.4%、

「テレビ、ビデオ」が 20.0%などとなっています。

■「性」の知識はどこから得ているか n=486

学校の授業

友達、先輩

インターネット、携帯電話

テレビ、ビデオ

専門書、教科書

雑誌、週刊誌

家族

その他

特にない

無回答

22.4

13.4

10.5

4.3

1.9

11.5

3.9

20.0

52.1

46.7

0 20 40 60 (%)

資料:「いわき市子ども・子育て支援に関するアンケート調査」(中学生)

23

(27)

⑻ 新・いわき市子育て支援計画後期行動計画に位置付けた目標量設定事業の現状

本市では、総合的な子育て環境を整備するため、次世代育成支援対策推進法に

基づき、「新・いわき市子育て支援計画後期行動計画」(計画期間:平成 22 年度

から平成 26 年度)を策定し、保育及び母子保健事業を中心に 15 の事業について、

目標事業量を設定し推進してきました。

■目標事業量を設定した事業の主な達成状況等

事業名

平成26年度 見込み

平成25年度 実績

乳児保育 545人/日

利用実績及び今後の整備 計画により最大入所児童 数を算出

488人/日 494人/日

延長保育事業 385人/日

利用実績及び今後の整備 計画により平均利用児童 数を算出

284人/日 282人/日

一時預かり事業 13か所

利用実績から現行どおりと し、利用率の向上のため PRに努める

10か所 10か所

休日保育事業 3か所

利用実績から3か所とし、 利用率の向上のためPRに 努める

3か所 3か所

公立保育所の土曜日午後の保育 7か所 実施保育所の拡大を図る 5か所 5か所

放課後児童健全育成事業 46か所

大規模クラブの分割等を 含め、事業の拡大を推進

44か所 42か所

病児・病後児保育 3か所

利用実績を踏まえ、既実 施地区以外での事業拡大 (2→3か所)を推進

3か所 3か所

ファミリー・サポート・センター事業 1か所

依頼会員が必要な時に利用でき るよう、協力会員との均衡を図り ながら会員拡大に努める

1か所 1か所

地域子育て支援拠点事業 5か所

子育てサポートセンターや保 育所・幼稚園と連携を図りな がら一層の充実を図る

5か所 4か所

プレママ・プレパパクラス(参加数)

285組 (465人)

初妊婦の参加率25%、及 び日曜コースにおける夫 の全員参加を目指す。

162組 (300人)

138組 (248人)

いわきっ子健やか訪問事業

出生数に 対して100%

4か月に至るまでの乳児 全数訪問を目指す

96.0% 95.3%

乳幼児健康診査(受診率%) 93.6%

現在の高受診率の維持に 努める

93.9% 94.6%

生活習慣に関する健康教育事業(回数)「食育

て教室」「親子歯科教室」「生活リズムの基礎づくり」

65回

乳幼児期の食育教室、歯科 教室、生活習慣に関する教 室の内容充実を図る

52回 51回

乳幼児発達観察相談(開催回数) 24回

乳幼児発達観察相談に対する要 望が高いため、需要に見合った 回数・内容充実を図る

18回 18回

おやこ性教育教室、 性・生教育セミナー(回数)

20回

7地区年2~3回の開催を 目指す

12回 10回 平成26年度

(28)

子ども・子育てをめぐる課題(取り組むべき重点課題)

⑴ 安心して妊娠・出産ができる環境の整備

日本人の平均初婚年齢は、昭和55 年では、夫が 27.8歳、妻が 25.2 歳であっ

たのに対し、平成24 年では、夫が 30.8歳、妻が 29.2 歳と上昇傾向を続けてお

り、晩婚化が進行しています。

また、出産したときの母親の平均年齢は、平成 24 年は第1子が 30.3 歳、第2

子が32.1 歳、第3子が 33.3歳となっており、初めて第1子出産年齢が 30 歳を

超えた前年に引き続き、比較的高齢での出産傾向となっています。

年齢が高くなるほど、妊娠や出産に至る確率が低下するとともに、医学的には

30 歳代後半から出産に伴うリスクが高くなると言われていますが、35~39 歳に

おける出生数も上昇傾向にあります。※第1子出生数全体に占めるその割合は昭

和 55 年の 1.9%から平成 24 年には 15.9%にまで上昇。

出生数が減少傾向にある中で、子ども・子育て支援に関するアンケート調査で

は、今より多く子どもが欲しいという希望がありますが、国の「第 14 回出生動

向基本調査(平成 23 年)」では、理想の子どもの数を持たない理由として、「経

済的理由」のほか、「年齢・身体的理由」などが多く挙げられています。

このため、妊娠・出産に適した時期やそれを踏まえた人生設計を考えることな

ど、妊娠・出産に関する正しい知識の普及啓発がこれまで以上に求められると考

えます。

本市は、全国と比べて、周産期死亡率も高い傾向にあることから、妊娠・出産

に悩む方が地域で気軽に相談できるよう、不妊や不育症に関する相談支援を充実

する必要があります。

ま た 、 低出 生 体重 児の 出 産 割合 に 増加 が見 ら れ てい る こと から 、 健 やか な 妊

娠・出産に向けての早期の妊娠届出や、健診の勧奨、関係機関との連携が必要で

あると考えます。

さらに、特定不妊治療(体外受精・顕微授精)を受ける方の年齢も上昇してい

るほか、経済的負担の軽減を図るため、特定不妊治療費の助成申請数も増加して

いることから、本市においても引き続き、助成事業を実施するとともに、県の事

業と連携した相談支援に努めるほか、不妊に関する情報提供や経済的支援などに

ついて検討していく必要があります。

このほか、産前・産後の支援として、心身の負担や育児不安を生じやすい時期

に対するヘルパーの派遣や、出産直後の母子への心身のケアを行う産後ケア事業

等を実施していますが、これらの取組みについては、引き続き、充実を図ってい

く必要があると考えます。

なお、産科については、全国的な担い手の不足や震災の影響等もあり、本市に

おいても以前と比べて減少していることから、今後も引き続き、産科医師の確保

(29)

⑵ 就労と子育ての両立支援

近年、就業構造は、非正規雇用者の増加や、正社員の労働時間の高止まりなど

により、大きく変化するとともに、女性の社会参加等により、働く世帯の過半数

が共働き世帯である中で、結婚や出産、子育てに関する希望の実現に向けた仕事

と子育ての両立のための支援や、働きたい女性がその生活スタイル等に応じて多

様な働き方が選択できるための支援を行うことにより、少子化対策や労働力確保

に努めていくことが必要であり、そのための仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・

バランス)が求められてきました。

また、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法の改正等により、妊娠等を理由

とする不利益取扱いの禁止や、育児休業制度をはじめとする雇用環境の整備、短

時間勤務制度の義務化や、父母ともに育児休業を取得する場合の休業可能期間の

延長など、仕事と子育ての両立支援は以前よりも進んでいます。しかし、女性の

出産後の継続就業や、男性の育児休業取得・育児への関わりの促進に向けては、

さらなる取組みが必要であるほか、「休業制度利用者が出ると自身の仕事に影響

がある」、「休業取得期間が長いほど職場復帰後希望の職に就けない」などの意見

もあることから、すべての人が仕事と生活のバランスがとれる多様な働き方を選

択できるようにするには、子育て家庭における育児と仕事の両立は、大きな課題

となっています。

さらに、国が実施している「就労条件総合調査」によると、平成 25 年の1年

間の年次有給休暇日数は、1人あたり平均 18.5 日で、そのうち、取得した日数

は 9.0 日(平均取得率が 48.8%)となっており、必ずしも十分に有給休暇が取得

されている状況ではありません。

これら課題は企業の規模や業務量もさまざまであり、その解決には難しい面も

あると考えますが、職場風土づくりなど企業努力で進められるものなどについて

は、より積極的な啓発などの対策が必要と考えられます。

また、保護者の就労形態などに合わせて、近年は、低年齢児の保育ニーズなど、

さまざまな教育・保育サービスの充実が求められており、これまでも乳児保育や、

延長保育、一時預かり、休日保育、病児・病後児保育、放課後児童クラブなど、

各事業の拡充を図ってきましたが、今後も、多様なニーズに対応し、仕事と子育

てを支援するため、子ども・子育て支援新制度において、質の高い幼児期の教育・

保育及び地域の子育て支援の充実に努めていく必要があると考えます。

⑶ 男女共同参画の推進

本市においては、男女参画社会の実現に向け、平成 23 年1月から平成 28 年3

月までを推進期間とする「第二次いわき市男女共同参画プラン」を策定し、同プ

ランに基づき、子育て講演会の開催、市男女共同参画審議会の開催、男女共同参

画講座等の開催などを通し、男女共同参画社会の実現に向けた各種施策を推進し

(30)

しかし、平成 25 年 11 月に行ったニーズ調査において、家事・育児のすべてに

おいて妻の負担の割合が大きいという結果も出ていることから、今後、さらに、

家庭、地域、学校、職場などのあらゆる場において、男女の役割について、お互

いの立場に立って見直すなど、子育てに対し、個人においては、若い世代のうち

から理解を深めていくための学校教育、社会教育の充実を図るとともに、社会に

おいては、企業など社会全体の意識の醸成に努めていく必要があると考えます。

⑷ 子どもの人権尊重の推進

全国の児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数は,増加の一途をた

どり、平成 24 年度は 66,701 件となっています。(※虐待の内容は、身体的虐待

が 35.4%と最も多く、次いで心理的虐待が 33.6%、ネグレクト(育児放棄や育

児怠慢)(28.9%)、性的虐待(2.2%)の順)

虐待を受けた子どもの年齢は、3歳未満が 18.7%、3歳から学齢前が 24.7%

と、学齢前の子どもが4割以上を占めており、また、小学生が 35.2%となってい

ます。このことは虐待が早期から始まっていることを示しています。

児童虐待は、被害に遭った子どもの

心 身 の 成 長 及 び 人 格 の 形 成 に 重 大 な

影響を与えることから、福祉、医療、

保健、教育、警察等の関係機関を含め

た 地 域 全 体 で 子 ど も を 守 る 支 援 体 制

を構築するなど、相互に情報を共有す

ることが必要であり、要保護児童等の

適切な保護等を図るため、平成21 年

2 月 に 「 市 要 保 護 児 童 対 策 地 域 協 議

会」を設置し、児童虐待防止の体制整

備等に努めていますが、福島県浜児童

相 談 所 で 受 け 付 け る 児 童 虐 待 の 相 談

受付件数も増加傾向にあり、関係機関、

地域が連携し、児童虐待の予防、早期

発見など、地域で子どもを守る対策の

強化が必要です。

また、児童虐待を防止するだけでなく、地域社会において子どもが権利主体と

し て 認知 さ れる よう子 ど もの 権 利尊 重に関 す る意 識 の醸 成を推 進 する 必 要が あ

ると考えます。

⑸ 子どもの健全育成

近年、スマートフォンの普及に象徴される情報化の進展など、大人のみならず、

子どもを取り巻く生活環境・社会環境は、以前と比べて急速に変化しており、イ

■児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数

0 1 2 3 4 5 6 7 8

平成2 7 12 17 22 24 (万件)

(1990) (1995) (2000) (2005)(2010)(2012) 年度

(31)

ンターネットを通した非行やいじめ、さらには、有害なサイトの利用などによる

インターネット被害の増加など、子どもや青少年をめぐる問題はさらに複雑化、

深刻化しています。

また、情報社会が急速に進展している中で、核家族化や少子・高齢化の進行、

地域との結びつきの希薄化なども進んでいるほか、東日本大震災以降の社会不安

など、社会環境も変化していることから、問題行動等の形態も、これまでにない

ようなさまざまな状況に直面している子どもや青少年に対して、家庭や学校にお

ける教育はもとより、社会全体による時流を捉えた適切な支援が必要であると考

えます。

子どもは成長途中で社会経験も不足していることから、正しい知識を持ってい

ないと、悪質なサービスなどの被害にあう恐れがあります。このため、情報リテ

ラシーの普及についても、学校等で総合的な学習の時間などのほか、進展に合わ

せて、地域での見守り、支援策を検討していく必要があります。

また、子育てを社会で支えるための、地域社会との結びつきを常日頃から意識

していく必要があり、公民館、学校等の社会資源及び子育てに関する活動を行う

地域ボランティア、子ども会等の拠点施設等を活用した、遊びなどを通じての仲

間づくりや、社会性の意識の醸成を支援していく必要があります。

このほか、心身症や不登校、引きこもり、思春期のやせ症をはじめとした思春

期特有の心の問題が深刻化し、社会問題となっています。

さらに、中学生対象のニーズ調査によれば、「学力」や「進路」、「異性との付

き合い方」など、思春期特有のさまざまなことに対し、悩み事を抱えている中学

生の姿が浮き彫りとなっていることから、子どもや青少年が気軽に相談できる相

談体制の充実を図っていく必要があります。

⑹ 健康な子どもを育てるための支援

核家族化や少子・高齢化の進行、地域との結びつきの希薄化などにより、これ

まで、祖父母や近隣などの身近な存在から得ていた子育ての体験や知識を得る機

会が少なくなっていることから、子育て中の親が利用しやすい形での情報発信や、

身近な相談機能の充実に努める必要があります。

また、親同士の交流が子育ての悩みの解消や育児不安の軽減に有効であること

から、現在、市内5箇所で、地域子育て支援拠点事業を実施し、子どもと保護者

が気軽に交流できる場や子育てに関する相談・情報提供を行っているほか、乳幼

児健康診査などの各種保健事業等を通し、さまざまな機会を利用した親同士の交

流や、助言指導を推進するとともに、子どもの健康や子育てに関する情報の提供

に取り組んでいます。

さらには、子どもの健康づくりや疾病予防等を推進するとともに、子育てにつ

いて、ニーズ調査では、約3割の親が「経済的負担が大きい」と考えていること

(32)

あります。

⑺ 乳幼児期から成人まで切れ目ない療育支援の推進

障がいの原因解明が年々進み、健康管理や保健指導等により、予防や軽減が可

能となる疾患が増加しています。また、障がいの早期発見、早期治療、リハビリ

テーションによって、症状が軽減されたり、障がいの程度がより低くなるものも

あります。

障がいの早期発見、早期治療、早期療育への取組みは、障がいの軽減、生活能

力の向上、学校や社会的不適応の抑止、さらには社会参加の幅を広げる手段とし

て大変重要です。

本市の障がい児等に対する療育支援については、平成 15 年度より子育てサポ

ートセンターを中心に実施されており、就学後においては、各学校のクラス担任

や教育委員会等による支援が行われています。

療育支援については、保健、福祉、医療、教育等の関係機関が密接に連携し、

各々の専門性や機能を活かすことにより、多角的、総合的な支援を可能とするも

のであり、乳幼児期から学童期にかけて、早期の「気づき」とその後のフォロー

をライフステージに応じて切れ目なく支援できるよう、これら機関のさらなる連

携強化が必要であると考えます。

今後は、障がいの重度化、重複化又は多様化を踏まえ、障がいのある子ども一

人ひとりについて、地域や障がい児の多様なニーズに対応する関係機関等の連携

体制の構築のほか、医療的ケアが必要な在宅重症心身障がい児(者)等や発達障

がいのある児童を早期に発見できる体制の確立、障害児入所施設及び児童発達支

援センターについて、その専門的機能の強化と併せて、整備の検討が必要である

と考えます。

⑻ 生きる力を育む教育の推進

国では、国際化の進展、社会の変化に対応できる能力・資質の向上等の観点か

ら、学習指導要領も、「生きる力」(知・徳・体のバランスのとれた力)を育むと

いう理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成

を重視するなどの見直しを行い、各種取組みを進めています。

また、これら生きる力の醸成のためには、家庭・学校・地域がそれぞれの役割・

責任を自覚し、連携・協力し、地域社会全体で子どもを育てる観点から、家庭や

地域の教育力を総合的に高め、社会全体の教育力の向上を目指すことが必要であ

ると考えます。

このうち、家庭教育はすべての教育の出発点であり、重要な役割を果たすもの

であることから、家庭、学校、地域が連携し、地域全体で子どもの育ちを見守り、

まずは家庭から子どもを育むことが必要であると考えます。

(33)

ができるよう、基礎的・基本的な知識・技能はもとより、思考力・判断力・表現

力等、主体的に学習に取り組める環境の整備に努め、併せて、豊かな心をはぐく

むため、学校では、道徳の時間を要として、教育活動全体を通じて道徳教育を推

進するなど、子どもの心に響く道徳教育の充実を図るとともに、ボランティアな

どの地域におけるさまざまな体験活動の機会などを通して、自ら考え、他人と協

調することを学ぶなど、その意識向上や、思いやりなどの精神面の教育の充実を

図っていく必要があります。

また、子どもの体力が低下傾向にあり、生活習慣の乱れや肥満の増加等の現代

的課題が指摘されている現状を踏まえ、子どもが生涯にわたって積極的にスポー

ツに親しむ習慣、意欲及び能力を育成するなど、学校におけるスポーツ環境の充

実を図ることが必要であると考えます。

さらに、いじめ少年非行等の問題行動や不登校に対応するために、専門的な相

談体制の強化、学校、家庭、地域及び関係機関との間のネットワークづくり等も

必要であると考えます。

⑼ 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策の推進

本市における 10 代の人工妊娠中絶や性感染症罹患は、県平均や全国平均を上

回っています。このほか思春期における健康課題として、薬物乱用等が全国的に

は増加傾向にあります。

このため、本市では、学校保健と地域保健の連携、薬物乱用防止教室、学校教

育における保健学習の充実、性・生教育セミナー等のさまざまな取組みを実施し

ています。

思春期保健対策は、妊娠・出産という次世代への生命をつないでいく基礎とな

るものであり、保健分野・学校での発達段階に応じた性教育の実施はもとより、

行政や医療機関等の関係機関、家庭を含めて課題を共有し、課題解決に向けて連

携した取組みが必要であると考えます。

⑽ 地域におけるさまざまな子育て支援

地域のつながりの希薄化、身近に育児相談できる相手がいないなどの状況によ

り、孤立化した子育て家庭においては、養育力の低下や児童虐待の要因となるこ

と か ら、 子 ども たちの 健 やか な 成長 につい て 、地 域 住民 の多く が 子育 て への 関

心・理解を深め、地域全体で子どもを守り、育んでいくことができるよう、子育

てに関する意識啓発等を進めていく必要があります。

特に、子育てに関わる地域団体やボランティア等と連携を図り、子育て支援活

動を推進するとともに、地域の人材や資源を活用したスポーツや体験活動等を推

進していく必要があると考えられます。

また、市のニーズ調査では、「子どもたちがすくすくと育ち、安心して子育て

(34)

故、犯罪のない安全な生活環境をつくる」ことなどが「子どもが安心して遊べる

場所を増やす」、「育児と仕事が両立しやすい雇用条件を整備する」などと並んで

高いニーズになっています。

全国的にも、子どもが巻き込まれる痛ましい交通事故や犯罪が頻発しており、

本市においても安心して外出できる環境、具体的には交通意識、防犯意識の普及

啓発や、地域における非行防止活動等の推進及び児童・生徒等の安全確保を図る

ため、学校、関係機関、地域が一体となった取組みが必要であると考えます。

⑾ 子育てに配慮した生活環境の整備

子育て中の家族が外出する際には、さまざまな障壁があります(人目を気にせ

ず授乳できるスペースや、ベビーベッド、

おむつ替えのできる専用スペースなどが備

わっていない場合など)。

また、一般財団法人こども未来財団が平

成 22 年に行った「子育て中の親の外出等に

関するアンケート調査」では、妊娠中・子

ども連れでの外出時に感じる不安や困難は

「人混みを歩いているとき」、「段差の多い

歩道をベビーカーで移動するとき」などの

ほか、「喫茶店やレストランに入ったとき」

などとなっています。

このため、赤ちゃん連れの家族が授乳や

おむつ替えのために気軽に立ち寄ることが

できる施設や、保護者が休息しながら、幼

児期の子どもの見守りもできるプレイルー

ムなど、子育て家族に配慮した生活環境づく

りをさらに進めていく必要があります。

このほか、国では、平成18年12月に施行

された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化

の促進に関する法律」等に基づき、多くの方

が利用する建築物、公共交通機関及び道路や都市公園等の公共施設について、妊

産婦や乳幼児連れの方にも利用しやすいように、段差の改善等による個別のバリ

アフリー化を図るとともに、これら施設等の一体的なバリアフリー化を推進して

いますが、さらなる普及には市民一人ひとりの意識づくりが重要であり、今後も

啓発に努めていく必要があります。

⑿ 安心して遊べる生活環境の整備

市のニーズ調査では、「子どもたちがすくすくと育ち、安心して子育てのでき

○いわき市 赤ちゃんの駅 タペストリー 市 で は 、 赤 ち ゃ ん 連 れ の 家 族 が 、 授 乳 や お む つ 替 え の た め に 気 軽 に 立 ち 寄るこ とが できる施 設 を登録 し、 お知らせしています。この シンボルマ ークが目印です。

参照

関連したドキュメント

⑧ 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金事業 0

 母子保健・子育て支援の領域では現在、親子が生涯

いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.

平成 支援法 へのき 制度改 ービス 児支援 供する 対する 環境整 設等が ービス また 及び市 類ごと 義務付 計画的 の見込 く障害 障害児 な量の るよう

危険な状況にいる子どもや家族に対して支援を提供する最も総合的なケンタッキー州最大の施設ユースピリタスのト

⑤ 

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

The ratios of childcare givers who reported having classes with "children with special care needs" increased with the age of the children. Problems associated with